大腸がんについて

大腸がんは、食生活と密接な関係があると言われており、私たちの食事の欧米化とともに近年増え続けており、今や女性の死因第1位となりました。

通常、がんの拡がりが粘膜下層までにとどまっているものが早期がんで、筋層以下まで進んだものが進行がんと分類されていますが、大腸の早期がんは2cm以下の小さいものがほとんどで自覚症状がありません。 定期検診の際に見つかることが多いのもこのためです。
大腸がんも他のがんと同様、早期であれば内視鏡治療や手術で完治する割合は高いとされています。
とくに大腸のポリープはがん化する可能性があると考えられ、早期治療のために早期発見が重要となります。

大腸がんの分類

大腸がんは大腸壁の外に向かって粘膜→粘膜下層→固有筋層→奬膜下層へと徐々に深く浸潤(しんじゅん)するにつれ転移しやすくなります。早期がんと進行がんの違いは、どこまで浸潤しているかによって決まり、治療法も異なります。

大腸がんの分類

大腸がんの発見段階と生存率の違い

大腸がんのうち結腸がんの進行度別の生存率を調査したグラフです。早期がんを指す「ステージⅠ」であれば、治癒の目安となる「5年生存率」も90%以上となり、早期発見が重要であることがわかります。

大腸がんの発見段階と生存率の違い

大腸ポリープについて

大腸ポリープは放置しておくと、場合によっては大きくなったり、出血を伴ったり、癌化したりすることがあります。当院では、ポリープの取り残しが無 いように、大腸粘膜下層剥離術にて切除を行います。手術はその場で行い(日帰り内視鏡手術)、切除したポリープが良性か悪性かを診断し、後日外来で説明致します。