胃がんについて
胃がんは、粘膜の表面から徐々に深く広がるにつれ、転移しやすくなります。がんの広がりが粘膜下層までにとどまっているものを早期がん、筋層より深く広がるものを進行がんと呼んでいます。
がんの進行度合いは「ステージ(病期)」として分類され、早期がんと進行がんの初期の段階が「ステージ Ⅰ」、もっとも進行したものが「ステージ Ⅳ」とされます。
ステージIの早期がんであれば、内視鏡治療や手術で治る割合がきわめて高くなる調査結果があり、がんの治療にとって早期発見と早期治療が大切であることを示しています。
胃がんは胃壁の外に向かって粘膜→粘膜下層→固有筋層→奬膜下層へと徐々に深く浸潤(しんじゅん)するにつれ転移しやすくなります。早期がんと進行がんの違いは、どこまで浸潤しているかによって決まり、治療法も異なります。
胃がんの発見段階と生存率の違い
がんの進行度別の生存率を調査したグラフです。早期がんを指す「ステージⅠ」であれば、治癒の目安となる「5年生存率」も90%以上でとなり、早期発見が重要であることがわかります。